本を読んだら散歩に行こう(村井 理子)
2022-09-19


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翻訳家でエッセイストの村井さんの作品です。
今回は書評集。しかし書評は10%で、90%はエッセイです。
今の時代、エッセイを書ける人は本当に少なくなりました。
それは、エッセイは商業ベースの本として成り立ちにくくなったからです。
たいていのエッセイはSNSやブログ(特にnote)で済んでしまいます。
したがってエッセイを出版できる人は、本当に文章がうまい人に限られます。

そして、村井さん。本当にうまい。短い比喩を上手に使うんですよね。それがシャープで新鮮なんです。
比喩って使い方を間違えると、文章が陳腐になって冗長になるんですが、それとは対極にある表現だと思います。

ぼくも一時期エッセイを書いてみたいと思った時期もありましたが、今はそれはもうない。だって無理だから。
文章がうまいっていうのはある種の才能で、トレーニングを積んでもなかなかうまくなるものではありません。
「分かりやすい文章」は工夫しだいでどうにでもなるんですけれどね。

この本は挿画もいいですね。おススメの1冊です。ぜひ、どうぞ。
[本を読んだ]

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