映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形(稲田 豊史)
2022-06-04


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知らないことがたくさん書かれていました。
Z世代の若者たちは、映画を早送りでみたり、ネタバレサイトで結末を確認してから映画を見るそうです。
それは、限られた時間の中で大量の映画を見て、仲間の中で遅れを取らない、あるいはマウントを取るためだそうです。
序章を読んだだけですべてがわかったようなつもりになってしまいましたが、本編も大変読み応えがありました。

単に評論に終始しておらず、取材もして多くの人の話も聞いています。言ってみれば、評論とノンフィクションのフュージョンになっています。
本作は映画の観方の問題にとどまらず若者の文化論になっており、広く深く分析が加えられていて大変貴重な作品に仕上がっているなと感じました。

このZ世代の人たちが何十年か経っておじさん・おばさんになると、日本という国の文化はどうなっているのかな?
テレビとか新聞は滅びてしまうのでしょうか?
若者文化を全然知らないぼくにとっては大変刺激的な一冊でした。
ぜひ、みなさんにおススメします。
[本を読んだ]

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