m3.com からインタビューを受けました
2021-03-28


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m3.com というのは医療情報WEBサイトです。医療関係者が読んでいます。
そこからインタビューを受け、全3回で掲載されます。今日は第1回目。拙著『どんじり医』を巡ってです。
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これを見るためのは会員登録する必要がありますので、以下に内容を書き下しますね。よかったら読んでください。
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千葉市で小児科・小児外科の松永クリニックを経営する傍ら、12冊の本を書いてきた松永正訓氏が初めてのエッセイ『どんじり医』(CCCメディアハウス)を上梓した。理転して数学や物理に悪戦苦闘した医学部受験、ラグビーや麻雀に明け暮れた大学時代、研修医としての過酷な勤務――、さまざまな経験をつづった松永氏に若手時代の思い出や開業後の医師人生、今の若手医師へのメッセージなどを聞いた(2021年3月10日にインタビュー、全3回連載)。
――これまで、染色体異常の乳幼児の2年間の様子をつづり、小学館ノンフィクション大賞を受賞した『運命の子』(小学館)など多くの著書がありますが、この時期にエッセイを書いた理由を教えてください。
 医師から作家になった方は、自分の青春記みたいなものを書いている方が多く、北杜夫さん、なだいなださん、渡辺淳一さん、久坂部羊さん達が書いているのを読んで、自分の体験に重ね合わせて楽しんでいました。青春時代というのは、いろんなことがあって、バカなことも随分やった楽しい思い出がたくさんあるので、いつかはその時期のことを書きたいという気持ちがありました。
 そうしたら昨年、編集者の方からエッセイの依頼が来たので、「ぜひ青春記を書きたい」と二つ返事で、書くことになりました。
――なぜ青春期のタイトルを『どんじり医』としたのですか。
 僕の青春の特徴は何かというと、本のタイトルの通り「どんじり」だったんですよ。
 千葉大学の医学部は定員120人なんですけど、きっと僕は120番目だっただろうなと自分で思っています。というのも、僕はもともと文系で、数学や物理が苦手なんです。
――文学少年だったと。
 はい、一番好きな作家は大江健三郎です。高校時代に近代文学鑑賞クラブに入っていたので、田宮虎彦の『足摺岬』、梅崎春生の『桜島』、梶井基次郎の『檸檬』、田中英光の『オリンポスの果実』など、近現代の作品は結構読みました。三島由紀夫も『金閣寺』をはじめとしていくつか読みました。でも一番引き込まれたのはやっぱり大江健三郎です。あのウネウネと曲がりくねったような文章が好きです。
――先生自身は小説は書かないのですか。
 フィクションは無理です。そんな才能があるとは自分ではとても思えないので。
――医師の方は理系で数学に強い方が多い印象があります。
 数学なんて、難しい問題を見るともう頭フリーズしちゃうんです。真っ白になって何もひらめかない。なので、浪人中の1年間かけて予備校のテキストに出てくる数学の問題を、暗記することにしました。今でも数学は暗記だと思っています。いくら考えても分からないので。数学の問題のあらゆるパターンを暗記して、パターン認識するわけです。試験問題が出たとき、これはこのパターンだ、これはこういうパターンだって認識して、記憶力を呼び覚まして解くという方法で、医学部受験を乗り越えました。だから数学が苦手で悩んでいる人には、僕のアドバイスを役に立ててほしいです。
 受験を頑張るためには大事なことが2点あって、授業を真面目に聴くことと、計画を立てる能力です。試験の日まで365日計画を立てて、自分の知識や感性のピークを受験の日に持っていく計画が必要だと思います。
 浪人した年の4月から予備校に通い始めたのですが、5〜12月頃の模擬試験は全部E判定だったんです。
――千葉大ですか。

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[本を書きました]

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