漂流女子 ――にんしんSOS東京の相談現場から(中島かおり)
2018-07-11


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望まない妊娠に対するSOSが本書の内容です。
読んでいて実に切なく、悲しい話ばかりです。
無責任な男、無理解な男。男ってどうしてこんなに馬鹿なのでしょうか?

望まない妊娠に対する一つの解答が、人工妊娠中絶です。
しかし中絶は女性の心に大きな傷を残します。
PASS(Post Abortion Stress Syndrome=中絶後ストレス症候群)がそれですね。

もう一つの解答は、里親・特別養子縁組です。つまり産むわけですね。しかしながら日本ではこうした動きは他国と比べて非常に遅れている状況にあります。

1970年代は女性の人権運動が大きなうねりを見せました。産むか産まないか、女が決める・・・と意識変革がもたらされました。
そのことは間違っていないと思いますが、中絶しても女性が幸福になれるとはぼくには思えません。
しかし、望まない妊娠であれば、それもやむを得ないのかもしれません。

では、望んだ妊娠はどうでしょうか?
赤ちゃんが欲しくて妊娠しながら、障害児なら要らないという理由で新型出生前診断を受ける人が日本には年間1万人以上もいます。
夫婦(カップル)で望んで妊娠しておきながら、堕胎を選ぶ・・・そんなことで私たちは幸せにになることができるのでしょうか?
[本を読んだ]

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