胃カメラ体験記
2008-07-02


今日は休診日。
自宅から徒歩で5分ほどのSクリニックへ行ってきました。
S先生は去年開業した内科の先生。
実は、開業前は千葉大学の分子ウイルス学教室にいましたので、僕とはかなり以前からの付き合いです。

胃カメラを大学病院でやったのは1年前。
あの頃は、診療中に気分が悪くなり嘔吐することがありました。
最初は、患者から「嘔吐・下痢ウイルス」でもうつされたかと思いましたが、症状が長引くため、これは「胃がん」では無かろうかと考えました。
で、大学へ外来診療をやりに行ったついでに、内視鏡の先生に相談すると、カメラをやってくれると。
結果は、胃がんではなくてGER(胃食道逆流)だったことは以前にも書いた通りです。

その後、逆流を止めるために様々な薬を試しましたが、なかなか改善せず、1年近くかかって厶コスタという薬が効果的と分かりました。

大学で胃カメラをやった時、僕の咽頭反射はきわめて強く、次回からは経鼻内視鏡にしようと言われてしまいました。
もう本当に反射が強くて、こんな僕の情けない姿をうちのスタッフに見られたら、みんな退職してしまうかもしれません。

で、今日は経鼻内視鏡。
最初に看護婦さんが、鼻詰まりをとる薬を鼻に注入。
ここまではがまんできます。
そして、次に麻酔剤を鼻に入れていきます。
これで引っ切り無しにくしゃみが出ます。
そのうち、喉のあたりに痺れた感覚が湧いてきて、、、猛烈な異物感を感じて吐きそうになります。
S先生がお見えになると、麻酔を塗った、カメラと同程度の細い棒のようなものを、まず、カメラに先立って実際に鼻の中に入れて行きます。
これが痛い。チョー痛いです。
涙が、、、。
そしていよいよ本番。
カメラの挿入時は、やはり鼻が痛い。
喉を越える瞬間は分かりませんでしたが、喉の気持ちの悪さは経口内視鏡と、極端には変りません。
必死に目をつぶって耐えていましたが、S先生に目を開けるように言われてそうすると、眼前にはモニター画面が。
あ、いつもの見慣れた光景です。
僕自身、大人の胃カメラを10000件くらいやったことがありますからね。
ちょっと気分が楽になってモニターを見ていると、胃の前庭部に軽い炎症が。
そして十二指腸球部には潰瘍の治った跡が。
その他は、ええと、胃がんは無いようです。
自分で診断ができちゃいますね。
ピロリ菌がいるかどうか、生検を行ってチェックします。
食道裂孔ヘルニアはありますが、食道炎はありません。
はい、これで全部見終わりました。

それにしてもS先生の手技は丁寧。
僕自身の手技と比較して本当にそう思います。
感謝、感謝です。

しかし、やはり胃カメラは辛かった。
看護師さんが検査中、背中をさすってくれたのは本当に有り難かったけど、できれば手も握っていて欲しいくらいでした。
まあ、それくらい、僕ってガッツが無いんです。
駄目な患者ですね。
悩んでしまいます。

検査が終わって家内とジャスコへ出かけました。
カン・サンジュンさんの『悩む力』を買って帰宅。
うーん、悩むことはやはり大事なのですね。
数時間で読了です。
来年は胃カメラ、どうしよう?
今から悩んでしまいます。
[ちょっと一休み]

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